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雨龍間道(あまりょうかんどう)
2024/10/1 amaryokanndo
雨龍間道 古帛布の柄 「雨龍間道」 「あまりゅう」と読んでいました。 間違えではないけれど「あまりょう」の方がいいですねと教えていただきました。 「あまりゅう」は角のある龍のこと。 「あまりょう」は角 ...
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みそはぎ
2024/7/12
みそはぎの花をいただきました。 みそはぎ お盆の時に飾る花とは聞いていましたが、何で飾るのかなと思って調べてみました。 「みそはぎ」は「禊萩」と呼ばれていて、邪気を払う目的でお盆の時に飾られたというこ ...
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雁金草(かりがねそう)
2023/10/11
何とも可憐な花が咲いた。雁金草(かりがねそう) 花弁をよく見ると、髭のようなものが伸びている。この姿が雁が飛んでいるようであることからこの名前。茶会で使いたい花です。
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露草
2023/9/29
露草を茶花として入れるのはなかなか難しい。午前中しか咲かないで、すぐに花を閉じてしまう。でも、閉じた花の形も可愛いので生けてみる。蝉籠に昼顔と露草。何とも涼しげで好評。 露草は別名「地嶽花」と呼ばれる ...
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沙羅(夏椿)
2022/7/6
平家物語の冒頭で有名な「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり、沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす」という一節にある樹木が「紗羅」です。別名は「夏椿」 正確には「紗羅双樹」の花に似ているから「紗羅 ...
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どくだみ(十薬)
2022/6/2
可愛らしい花を咲かせるどくだみ。香りが強いし、ネーミングが悪いし茶花として使えないのかと思っていたら、別名がありました。「十薬(じゅうやく)」漢方としても効能があるため、このような名前で呼ばれているの ...
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竹の春
2021/12/3
私の好きな言葉の一つ「竹の春」 秋の紅葉の季節、竹だけは季節が逆転しています。春に筍だった竹は、夏にぐんぐん背が伸びて立派な竹になります。そして、秋には枝葉を伸ばし青々とした葉が生い茂ります。赤や黄色 ...
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武蔵鐙
2022/7/10
この季節ならではの茶花。「武蔵鐙(むさしあぶみ)」 鐙(あぶみ)とは、馬具の一つで鞍の両側に垂らし、乗る人が足をかけるもののことです。花の上の部分が、足をのせられるような形になっていることから、この名 ...
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クリスマスローズ
2022/4/6
冬が終わるころ、可憐な花を咲かせるクリスマスローズ。 茶花として使われない気がしますが、和名で使うととても素敵な茶花になります。 「初雪起こし」 なんとも可憐な和名。 春早い季節にぴったりです。 「寒 ...
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鯛釣り草
2021/4/2
「鯛釣り草」を生けました。その名の通り、釣竿に鯛が釣られている様子に見えるところからついた名前です。きれいなピンク色のところも、まさに鯛。別名「華鬘草(けまんそう)」です。花のハート型が仏具の「華鬘」 ...
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醍醐の桜
2021/9/28
桜満開の季節。 桜にまつわる絵柄があります。 「桜と幕」の絵柄の茶碗。この茶碗の絵柄は「醍醐の桜」です。 「醍醐の桜」とは、豊臣秀吉が晩年に旧暦3月に開いた京都伏見の醍醐寺三宝院裏手の山麓で開いた花見 ...
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利休忌
2023/3/14
2月28日は利休忌。旧暦3月28日までに各流派で利休忌が行われます。 我が流派では、利休様に供茶を差し上げてから、同じ茶で拝服します。その後、五事一行という七事式を行い、埋み豆腐を頂いて終了となります ...
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桃の節句
2021/2/23
雛祭りは五節句の一つ。三月三日、上巳の節句にあたります。 ひな祭りは、上巳の日にひと形(形代)を持って身体を撫でさすり、息を吹きかけ、形代に穢れをうつしてその形代を水に流す流し雛というのが始まりです。 ...
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藍
2020/10/29
葉っぱは藍染に使いますが、花が咲くと何とも可憐なピンクと白色の花が咲きます。蓼科の植物の藍です。 花が咲いてしまうと、藍染に使うことができなくなります。色が薄くなってしまうので、花が咲く前に葉を収穫し ...
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洋種山牛蒡
2020/10/28
庭にいつの間にか生えてきて大きくなった「山牛蒡」。子供の頃、紫色の実をとっておままごとで遊んでいたときから、「山葡萄」と思っていました。「山葡萄」ではなく「山牛蒡」。根っこが牛蒡のようになっているから ...
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風知草(ふうちそう)
2020/7/19
(露草・松虫草・風知草) さわさわと風に吹かれる感じが涼しさを伝える風知草(ふうちそう)。生けると縞葦と間違えそうですが、風知草は黄色と緑の縞模様の葉です。縞葦は白と緑色の縞模様の葉です。 風知草 ...
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蛇籠と加茂川籠
2023/5/31
「蛇籠」と「加茂川籠」です。どちらも籠目に編む竹細工の編み方は同じですが、少しだけ太さと長さが違います。長さが長くて少し細い方が「蛇籠」で、長さが短くて少し太い方が「加茂川籠」です。どちらも同じ用途の ...
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金糸梅(キンシバイ)と未央柳(ビヨウヤナギ)
2020/6/6
道路脇でよく咲いている「金糸梅」です。黄色が鮮やかなので目に留まることが多い花です。名前の由来は花びらが5弁のため、梅に似ているので「金糸梅」という名前がついています。茶花として生けるとまっすぐな茎 ...
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麦の実る季節ー麦秋
2021/1/3
momo105さんによる写真ACからの写真 麦の熟れる季節です。稲とは反対の季節5月に麦は実ります。5月ですが麦が実ることから「麦秋(ばくしゅう)」という言葉で表します。 こちらは、12月の麦。 寒い ...
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ノコギリソウーyarrow
2020/6/11
この季節に我が家で群生する「ノコギリソウ」です。葉っぱがギザギザでのこぎりの刃のように見えることからこの名前があります。我が家のノコギリソウは赤色の花が付きますが、白色の花もあります。 薬草としても有 ...
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水無月と半夏生
2020/7/7
1年の半分が終わる月となりました。暑くなるこれからの季節に暑気払いの和菓子です。 「水無月」といいます。宮中ではこの季節、暑気払いとして氷室の氷を召し上がったようです。しかし、庶民は氷室の氷など手に入 ...
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小判草と兎の尾
2020/6/28
道端にたくさん生えている小判草です。小さいころは、虫みたいだなと思っていました。茶室で生けると、茎が細くてサワサワと揺れる感じが涼やかに見える野草です。秋になってくると、どんどん茶色くなってくるので ...
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花筏(はないかだ)
2020/6/2
5月に花を咲かせる「花筏」。よくよく見ないと花が咲いているかわからない茶花です。葉っぱの上に乗っている小さなものが花です。花が葉っぱの筏の上に乗っているようなので、「花筏」の名前がつきました。 桜 ...
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木賊・砥草(とくさ)
2020/6/2
七海ゆきさんによる写真ACからの写真 「とくさ」は茎の表面がザラザラしているために木材や金属、爪などを砥ぐ研磨剤として使われたことから「トグクサ(砥草)」と名付けられました。別名である「ハミガキグサ ...
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シャガ
2020/6/2
端午の節句近くなると庭に咲きだす「シャガ」です。アヤメ科の花なので、菖蒲などとよく似ています。菖蒲より柔らかい色合いが茶室によく合います。 「シャガ」ってどんな漢字を書くのですか?と聞かれます。 超 ...
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苧環(おだまき)
2020/6/11
「苧環」というのは糸巻きの道具のことです。麻糸を巻いたもので、着物の柄でもよくあります。歌舞伎の様々な演目でも、苧環が物語を彩る重要な小道具として活躍するそうです。昔の人にとって、苧環はとても身近なも ...
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十二単
2020/6/2
「十二単」優雅な名前の花です。しかし、地に蔓延る強さは野草ならではです。花が重なり合って咲く姿を、宮中の礼装として着用した十二単衣に見立てて付けられたものです。濃い紫色で、すくっとした立ち姿。花弁が ...
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姫空木(ひめうつぎ)
2020/6/2
空木(うつぎ)の花は、白さが際立っていて蕾になると咲くのが待ち遠しい花です。なぜ「うつぎ」を「空木」と書くかというと、茎の部分がストローのような空洞になっているからです。 我が家の空木は「姫空木」 ...
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立浪草
2020/6/2
4月になると庭に群生し始める花。立浪草。白と紫色があります。浪立つようなとは、正にその通り。茶花としては、茎が細いので生けづらいですが、みなさんに知ってもらいたい可憐な花です。 タツナミソウ 9.0 ...
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鯉幟を飾るわけ
2021/4/27
何で端午の節句に鯉のぼり飾るのですか?これって意外と素朴な疑問なんですね。なんで男の子の節句に鯉?そして空に泳がせるのか?これは中国の故事からはじまっています。中国の正史、二十四史の一つである「後漢書 ...
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宝鐸草(ほうちゃくそう)
2020/6/20
春になると、庭のあちこちから出てくる宝鐸草。可憐でありながら、どこか凛とした佇まいが好きな花です。 「宝鐸」とは堂や塔の四隅の軒に吊るすちいさな鐘に似ていることから名付けられました。この鐘は、魔除 ...