6月 茶花

金糸梅(キンシバイ)と未央柳(ビヨウヤナギ)


 道路脇でよく咲いている「金糸梅」です。黄色が鮮やかなので目に留まることが多い花です。名前の由来は花びらが5弁のため、梅に似ているので「金糸梅」という名前がついています。茶花として生けるとまっすぐな茎の上に花がついているので、花を見せるのが難しいです。

 同じ季節に道路脇で咲いている「未央柳」です。黄色の鮮やかさもさることながら、花の中の「雄芯」と呼ばれるものが、細い糸のようにたくさん出ていて美しい花です。名前の由来は、詩人「白楽天」が『太液の芙蓉、未央の柳』と詠み、楊貴妃の美しさを称えることから由来したという説があります。そう思って眺めると、本当に美しい花です。茶花としては、花が上向きに咲いているので生けやすいです。しかし「雄芯」が落ちやすいので咲いたばかりの花を選ぶことが大切です。茶花と遊ぶのは、なかなか難しいです。

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