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長門沢瀉(ながとおもだか)
2024/10/3
菊に沢瀉 長門沢瀉の家紋が描かれた棗。 「長門沢瀉」というのは萩藩毛利家の替紋です 毛利元就が戦のときに、沢瀉に蜻蛉が止まるのを見て考えた替紋です。 「沢瀉」は葉先が尖っているので「勝ち草」と言われま ...
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吉野絵
2023/4/17
「吉野絵」の棗です。吉野絵とは奈良県吉野地方で古くから伝わる花模様の漆絵のことで黒漆地に朱漆で花を描いています。花は葛の花、木芙蓉、牡丹、芍薬などと言われます。この図柄は、十六世紀吉野で大茶会が催され ...
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膳所焼
2023/2/2
滋賀県大津市で焼かれる陶器。天智天皇によって大津京が設営された時の天皇の「お膳を準備する所」という意味。したがって、かなり以前から膳所焼は近江の土地の器として作られていました。昔は、大江焼、勢多焼、国 ...
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七々子塗
2022/12/21
七々子塗とは、青森県津軽塗りの技法の一つ。丸い粒々が一面に描かれた塗り方です。お土産で頂き、手書きにしたら大変だなぁと、どんな塗り方をしたら一面の丸が描かれるのか調べてみました。 下地の漆を塗り、その ...
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束ね柴
2022/10/11
束ね柴とは、寒くなる季節に冬支度のため山で小枝を拾ってそれを束ねた様子を表した文様です。薪ではすぐに火が起こせないために、柴を使って火をつけます。こちらは束ね柴の蓋置。 わが家には束ね柴を積んだ舟の蒔 ...
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老松茶器
2023/2/1
「老松」と呼ばれる茶器があります。本歌は、山崎の妙喜庵の松で作られています。この松は秀吉も触れたことがある「袖摺れの松」と言われていてこの松が枯れてしまった時に、これを使って表千家6代覚々齋が30個作 ...
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大名物・名物・中興名物
2022/7/5
茶の湯の道具でこのような呼び方をする道具があります。 「大名物」は千利休以前にあった名物道具。 茶道具 濃茶器 京焼 唐物 大名物 銘 利休物相茶入 写し価格:30000円(税込、送料無料) (202 ...
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大蔵裂
2021/9/27
名物裂の一つ。狂言師の大蔵太夫が豊臣秀吉から賜ったと伝わります。よくみると、葉っぱや花のついた瓢箪と法螺貝と波が織り込まれています。瓢箪と法螺貝は道教に通じる柄とか。また斜石畳文が、現代の人にもモダン ...
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初午
2023/11/23
「初午」とは、二月の初めの午の日の稲荷神社の祭日のことです。稲荷神社のご神体は宇迦御魂命(うがのみたまのみこと)、五穀を司る神です。神様の使者は狐です。 この頃、田の神が山から降りてくると考えられてい ...
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紅葉狩
2021/10/29
能の演目に「紅葉狩」があります。 平維茂(これもち)の鬼退治の話です。 維茂が戸隠山で鹿狩りをしている途中、高貴な女に誘われ、酒を勧められ酔いつぶれてしまいます。 高貴な女は、戸隠山の鬼神であり、眠っ ...
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天然忌
2020/9/18
8月13日(旧暦9月13日)が「天然忌」となります。「天然忌」とは、表千家7代如心斎の命日となります表千家では初釜、利休忌についで大きな行事です。教室でも「天然忌」にあたってのお道具が出されていました ...
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包み帛紗
2020/6/27
棗を茶入で使いたい時、包み帛紗にして扱います。棗は真塗で蒔絵のないものを使います。また、四滴茶入の「水滴」だけは注ぎ口と取っ手の両方ついていて完品なので、包み帛紗にすることができます。私達の流儀では、 ...
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濃茶の掃き方
2020/8/17
https://chanoyujiten.jp/wp-content/uploads/2020/05/茶入1.mp4 茶入からの抹茶の回し出しを解説しようと思います。登録の都合上、回し出しの部分から切 ...
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棗と茶器の抹茶の掃き方の違い
2023/9/6 natsumetotyaki
https://chanoyujiten.jp/wp-content/uploads/2020/04/棗の茶の入れ方。mp4.mp4 棗からの抹茶の掃き方を解説します。(私たちの流儀の掃き方です)棗は ...
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仕服の包み方・開け方・茶入の清め方
2020/6/20
https://chanoyujiten.jp/wp-content/uploads/2020/05/仕服の包み方.mp4 仕服に茶入を入れる包み方を説明します。 〇つがりを向こう側にして、茶入の正面 ...
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茶碗と茶器を置き合わせるー三光
2020/8/17
「水指を頂点に三角形に置いてください。」と教えています。「これくらいの三角形ですか?」「ちょっと広いですね。」スッと置きつけることができたらいいですね。 水指を頂点に、茶碗と茶器の間はだいたい5目くら ...
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胴に黒い点が並んでいる茶入ー澪標(みおつくし)
2022/9/7
黒織部の斬新な模様で細長い茶入です。この茶入は、中興名物「澪つくし」の写しです。中興名物というのは、江戸前期の茶人、小堀遠州によって選ばれたそれ以降の名物です。茶入の胴に通行する船のために澪(水脈)を ...
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棗・茶器の清め方の違い
2020/8/16
「棗」は果物の棗の形をした薄茶器のことです。「茶器」は棗以外の形をした薄茶器のことです。この二つは、清め方が違います。私の流儀の清め方になります。 https://chanoyujiten.jp/wp ...
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棗・平棗・茶器・茶入の蓋を取る位置は
2020/8/16
薄茶器の蓋を置く場所に「真・行・草」があります。 「この蓋はどこに置きますか?」「茶碗の下ですか?茶碗の横ですか?」お稽古でよく聞かれることです。蓋の置く位置は、薄茶器の形で変わります。茶巾で茶碗を清 ...
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木目の向きは縦か横か
2022/8/12
「阿古陀茶器」というものがあります。「阿古陀」は「阿古陀瓜」のことで、昔の「南京(かぼちゃ)」のことです。夏の終わりころの瓜科の植物が大きくなるころに使ったり、冬至の季節に使ったりします。 お稽古 ...
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抹茶をならす。抹茶を掃く。
2020/8/15
抹茶を茶碗に一杓半。そして、茶杓の櫂先でならします。茶をならすのは、お湯が均等に抹茶に浸透するための作法です。流儀によっていろいろならし方があるようです。 私の教室でも、違う流儀を習っていたことが ...