6月 茶入・棗・茶器

胴に黒い点が並んでいる茶入ー澪標(みおつくし)


黒織部の斬新な模様で細長い茶入です。この茶入は、中興名物「澪つくし」の写しです。中興名物というのは、江戸前期の茶人、小堀遠州によって選ばれたそれ以降の名物です。茶入の胴に通行する船のために澪(水脈)を知らせる杭の目盛のような文様があります。
 小堀遠州が『源氏物語』「澪標」の巻の「みをつくし恋ふるしるしにこゝ迄もめくり逢ひけるえには深しな」の歌を引用して「澪つくし」と命銘した茶入です。
茶入や茶杓には、様々な銘がついています。それらの由来なども知ると楽しいものです。
 小堀遠州は、江戸前期の茶人です。遠州が選んだ茶道具や茶室などは、今なお新しく感じるデザインがたくさんあり、武家茶道の筆頭です。
〇和歌や書を学び「綺麗さびの茶の湯」を創り上げました。茶杓などの箱書きを見ても、とても独特な文字です。
〇小堀遠州が様々な茶道具を選定しました。和歌などから銘を取っていて相称して「中興名物」とよばれています。遠州好みの茶陶を作成した窯で「遠州七窯」もあります。
〇茶室は、床の間・付書院・違い棚・張付き壁がある書院造りを確立しました。小間では、南禅寺に窓の多い八窓席を創りました。
〇華道にも精通して、一つの流儀として確立されました。
〇庭園も手掛けていて、日本全国に遠州の庭として残っています。池泉回遊式庭園としては高台寺が有名です。枯山水庭園としては南禅寺が有名です。その他にも日本全国に遠州の庭として伝わっている場所がたくさんあります。

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