-
真盛豆
2023/10/31
丹波の黒豆に青のりが一面にまぶされた和菓子「真盛豆」 なんとも美しい。 細川幽斎は「苔のむす豆」と例えたらしい。確かに表面がパサパサしていなくて、しっとりしている様子も苔のようです。 この和菓子は、北 ...
-
外郎(ういろう)
2022/4/5
「外郎」漢字で書くと面白い。こめ粉と砂糖を練って蒸した和菓子。 ういろうは、はじめ小田原の外郎家の先祖が京都に住んでいた時、御典医を努めていたので供物としてお出しする菓子として作っていました。 御典医 ...
-
盃洗(はいせん)
2022/2/3
盃洗(はいせん)って知っていますか。こんな形のものが多いです。 その昔、一つの盃で酒を酌み交わすことで心を通わせるという儀式がありました。相手に盃を差し出して敬意をあらわす献盃(けんぱい)。また、その ...
-
賤機焼(しずはたやき)
2022/2/1
静岡県に「賤機焼(しずはたやき)」という焼き物があります。 1573年、遠州三方ヶ原の戦いは武田信玄と徳川家康の戦いでありました。家康が負けた有名な戦いです。家康は形勢不利と思うや、浜松城へと帰城しま ...
-
利休忌
2023/3/14
2月28日は利休忌。旧暦3月28日までに各流派で利休忌が行われます。 我が流派では、利休様に供茶を差し上げてから、同じ茶で拝服します。その後、五事一行という七事式を行い、埋み豆腐を頂いて終了となります ...
-
ぼた餅とおはぎ
2021/9/19
春彼岸とは、3月の春分の日をはさんで前後3日合計7日間のことです。秋彼岸とは、9月の秋分の日をはさんで前後3日合計7日間のことです。彼岸というのは仏教用語で、現世を「此岸(しがん)」と呼び、それに対し ...
-
ひなあられと菱餅
2022/2/28
三月三日のお雛様の和菓子といったら「ひなあられ」これは、雛祭りが室内ではなく、流し雛だった頃のおやつでした。女の子の穢れを形代につけて川に流した流し雛。川に行く時のおやつが「ひなあられ」でした。「ひな ...
-
桃太郎のお供
2021/1/22
鬼退治といったら、桃太郎の話。桃から生まれたから桃太郎。なぜ、桃から生まれたのか?を調べてみると面白いです。 「桃」という漢字は「木」と「兆」という文字に分かれます。「兆」には「兆し」という意味があり ...
-
寒餅
2023/2/24
寒稽古の後の「ぜんざい」。 武道を習っていた時には、必ず用意していましたが、なぜ「ぜんざい」を頂くのか。 「ぜんざい」は寒餅と小豆から作ります。 「寒餅」は、小寒から大寒の間についたお餅のことで、この ...
-
花びら餅
2020/12/19
年明けの茶席の和菓子といったら「花びら餅」 裏千家の初釜で主に使われますね。 表千家は「常磐饅頭」 「花びら餅」を頂くのは、宮中の鏡餅に由来しています。 その昔、宮中の鏡餅というのは、2つの鏡餅の上 ...
-
木守
2024/4/20
「木守」とは、柿の木に一つだけ柿を残しておく風情を言います。 来年もたくさん柿が実るようにという願いを込めて、残しておきます。 「木守」という名の黒楽茶碗もあります。 長次郎の7種の茶碗の一つです。 ...
-
いとこ煮
2024/4/20
「いとこ煮」をご存知ですか。 「かぼちゃ」と「小豆」を一緒に炊いた煮物のことです。冬至の日に頂きます。「冬至」とは、一年で一番太陽が出ている時が短く、夜が長い一日です。日が短いので、風邪などをひきやす ...
-
亥の子餅
2020/10/24
炉開きにいただく和菓子に「亥の子餅」というものがあります。 茶色で胡麻や、けしの実などの穀物が生地に練り込んである大福でその姿が猪の子供に似ていることから、この名前があります。 「亥の子餅」は、陰暦の ...
-
重陽の節句
2023/4/6
日本には五節句があります。 一月七日 七草 三月三日 上巳の節句 五月五日 端午の節句 七月七日 七夕 九月九日 重陽の節句 中国から伝わったものが始まりで、節句の行事として日本でも取り入れられてきま ...
-
麦の実る季節ー麦秋
2021/1/3
momo105さんによる写真ACからの写真 麦の熟れる季節です。稲とは反対の季節5月に麦は実ります。5月ですが麦が実ることから「麦秋(ばくしゅう)」という言葉で表します。 こちらは、12月の麦。 寒い ...
-
水無月と半夏生
2020/7/7
1年の半分が終わる月となりました。暑くなるこれからの季節に暑気払いの和菓子です。 「水無月」といいます。宮中ではこの季節、暑気払いとして氷室の氷を召し上がったようです。しかし、庶民は氷室の氷など手に入 ...
-
和菓子の日
2020/6/8
6月16日は「和菓子の日」です。平安時代に疫病が流行り、16個のお餅や和菓子を神様に供え疫病平癒と健康招福を祈った宮中行事が始まりです。西暦848年に仁明天皇が「嘉祥(かじょう)」と改元されました。「 ...
-
花筏(はないかだ)
2020/6/2
5月に花を咲かせる「花筏」。よくよく見ないと花が咲いているかわからない茶花です。葉っぱの上に乗っている小さなものが花です。花が葉っぱの筏の上に乗っているようなので、「花筏」の名前がつきました。 桜 ...
-
大津絵とは
2020/8/17
「大津絵」とは、近江の国大津で旅人が用事を済ませた後、故郷へ帰るお土産として買い求めたものが大津絵です。江戸時代、大津は京都に近くて、東海道と伏見街道の合流地で、交通の要所として栄え、にぎわった土地で ...
-
杜若(かきつばた)・あやめ・しょうぶの違いー八つ橋茶碗から見る
2022/8/20
この茶碗を見て、「きれいな、かきつばたの茶碗ですね。」「かきつばたでなく、しょうぶですか。」「あれっ、あやめですか。」残念ながらどれも違います。この茶碗を見て、花以外のものに目を止めて欲しいです。もう ...
-
伊勢物語「かきつばた」
2022/8/12
(隅田川の香合) 「伊勢物語」というのは伊勢から江戸までの旅で、在原業平が詠んだ歌を集めたものと言われているものです。 伊勢物語で一番有名な和歌「東くだり」でしょうか。「かきつばた」という5文字を句の ...
-
鵜飼開き
2020/6/2
https://chanoyujiten.jp/wp-content/uploads/2020/05/LINE_MOVIE_1567767174470.mp4 岐阜県長良川の名物である鵜飼です。5月 ...