-
襖(ふすま)の種類「太鼓張り」
2023/6/11
「襖」は日本ならではの扉です。外国のようにノックして開けるドアではなく、襖は二手で開ける。襖は一手目で少しばかり開けることによって、相手に開けることを知らせるノックの代わりになります。それからおもむろ ...
-
見越しの松
2023/6/13
「旧◯◯家」と呼ばれる茶室での茶会。素敵な言葉を教えていただいた。 「見越しの松」 席主の言葉で、「こちらの旧家は見越しの松が美しいですから、松の絵の茶碗を出しました。」とのこと。 「見越しの松」とい ...
-
砂雪隠
2023/6/7
砂雪隠とは、腰掛待合の横にある便所のことです。実際に使う便所ではなく、飾り用の雪隠です。雪隠の由来は様々なようで、禅寺で便所を意味する「西浄(せいちん)」が変化した説が有力らしい。また、雪隠寺の雪宝和 ...
-
隅炉
2023/2/24
隅炉の小間。部屋の隅に炉が切ってあるので隅炉と呼ばれます。部屋の隅に切ってあるため、火除けのためでしょう。炉の向う側と畳との間に小板と呼ばれる地板を入れます。 点前は、風炉点前とほとんど同じになるため ...
-
護国寺
2023/2/17
神齢山悉地院内護国寺は天和元年(1681)二月に創建され、徳川五代将軍綱吉公の母桂昌院が護持していた念持仏「天然琥珀如意輪観世音菩薩」を秘仏本尊として、天和二年に堂宇が建立された。 将軍の座についた我 ...
-
薬玉と訶梨勒
2022/7/8
我が家で人気者の茶碗。にゅうが入ってしまっていますが、小振りで盆点などに使うとかわいい織部茶碗です。表の絵は、風鈴。裏は?玉のようなものがついています。薬玉ではないかと思っています。 「薬玉」とは何か ...
-
押板から床の間へ
2021/7/19
床の間の始まりは「押板」からです。茶室として使われる前、和室で連歌などを楽しんでいた時に、畳より少し高くなった板敷の「押板」に三具足を荘っていました。 その和室で、茶の湯を楽しむようになり、押板と ...
-
違い棚をつなぐ柱=海老束
2022/3/28
床の間にある違い棚。上段には筆返しがついていて筆や冠、香炉を置きます。下段には書物や巻物、硯箱を置きます。 この違い棚をつなぐ柱の名称のことを「海老束(えびつか)」や「雛束(ひなつか)」と言います。 ...
-
向切
2023/2/12
こちらの写真は「如庵」の写し。織田信長の弟、織田有楽斎が建てた茶室です。二畳半「向切」の小間です。「向切」の部屋は、風炉点前のように畳にまっすぐ座してお点前します。炉の位置は、風炉とは逆で点前座の右に ...
-
台目
2023/2/12
台目畳というものがあります。一畳の畳の四分の一を切り取った大きい目の畳のことを台目畳と言います。大きい目で台目。最初は大工用語であったものを茶道で使うようになったようです。台目畳は一畳より、少し小さく ...
-
四畳半流し(炉)
2022/2/18
2月に入りますと、小間のお稽古をすることが多いかと思います。先ずは、四畳半流し点て。「流し点て」と呼ばれるのは、持ち出しの時に三光に置かずに斜めに持ち出して流すことから「流し点て」と言われます。四畳半 ...
-
表千家と裏千家の違いは何ですか
2022/9/25
体験にいらっしゃった方によく聞かれる質問です。「表千家と裏千家の違いは何ですか。」一言で言ってしまえば、兄弟です。千さんという苗字のお兄さんと弟さんです。 千利休から茶道が始まり、その孫千宗旦の子供に ...
-
床の間の下壁に開いている穴は何かー狆潜り(ちんくぐり)
2022/3/9
黒野良さんによる写真ACからの写真 写真は書院造りの床の間です。床の間の左下に四角い穴が開いているのがわかるでしょうか。これのことを「狆潜り(ちんくぐり)」といいます。 狆潜りは、床の間の下の方に開 ...
-
茶室の天井
2020/6/2
茶室の天井は見どころがいっぱいです。30分の茶会の中で意外と見忘れてしまうことが多いですが、正座をしてゆっくりと落ち着いたら、是非見てほしい場所です。竿縁天井・格天井・船底天井になっていたりして、素 ...
-
なぜ東(とう)というのか
2020/6/2
亭主のことを「東(とう)」と呼ぶのはなぜなのか。亭主は茶室の中では、西の方角に座っているのですが、東(とう)と呼びます。これは、日本人の考え方、貴人よりもへりくだっているという考え方からの呼称です。 ...
-
畳かえの季節
2020/6/2
『 炉のあとは一畳青しほととぎす』(如心斎) 風炉の季節になると、炉畳をしまいます。我が家は、炉畳で炉を塞ぐだけですが、本来は炉畳のある一畳を取り替えます。一年太陽に当たらずにしまってあった畳は、 ...
-
内角(うちずみ)と外角(そとずみ)の違いは
2020/11/1
お稽古で、今日のお点前は、内角ですか?外角ですか?とお弟子さんによく聞かれます。小さな卓(運び出し含む)と大きな棚で分けると覚えて下さい。小さな卓と大きな棚では、棗と茶筅の置き合わせの位置が変わるた ...
-
茶室の方角はどのように作られていますか
2021/6/13
茶室の方角には、基本があります。四畳半が基本の形ですが、写真は八畳です。 正客が座る客畳は東です。 亭主が点前をする点前畳は西です。 床の間がある貴人畳は北です。 躙り口(入口)は南です。 日本の ...
-
床柱の見どころー竹の子・竹の子目
2021/5/22
茶室に座って心落ち着いたとき、みなさんどこに目が行きますか。茶室は、数寄屋大工さんのこだわりがたくさん詰まっていて、見どころがいっぱいです。 まずは、床の間を見ます。床の間には、床柱というものがありま ...
-
茶室の小さな入り口ーにじり口
2020/6/2
KC4D0345 茶室の小さな入り口のことを「躙り口(にじりぐち)」といいます。お茶室ならではの入口です。ここから入ってみたいんだよな~、と美術館の茶室を眺めたことがある方も多いと思います。 戦国 ...
-
扇子の意味と畳の縁の色
2021/4/14
茶席に入る前に、敷居より手前に扇子を置いてあいさつをします。扇子の要(かなめ)が右で竹の面が上下になるように置きます。右手で扇子を帯から抜き取り、要の方を持っておき、畳付きには竹の面に置くことで、扇子 ...