茶室に座って心落ち着いたとき、みなさんどこに目が行きますか。茶室は、数寄屋大工さんのこだわりがたくさん詰まっていて、見どころがいっぱいです。
まずは、床の間を見ます。床の間には、床柱というものがあります。床柱は、様々な木が使われていてご亭主の思い入れが詰まった場所です。そして、この床柱の下の方を見ると「竹の子」「竹の子目」があることが多いです。
「竹の子」とは床柱が太くて部屋の畳に被さってしまう場合に、床柱の畳に接する部分を斜めに大きく削り取った面のことです。床柱の直径の2~2.5倍の高さとし、表れてくる木目の数を奇数とするのが定めだそうです。
「竹の子」は実用的には、畳に柱が被さることを防ぐためですが、竹の子のように「その家の子供がすくすく育つこと」「家が栄えること」そんな祈りが込められていたようです。
かっちゃんさんによる写真ACからの写真
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