茶室

砂雪隠

砂雪隠とは、腰掛待合の横にある便所のことです。実際に使う便所ではなく、飾り用の雪隠です。雪隠の由来は様々なようで、禅寺で便所を意味する「西浄(せいちん)」が変化した説が有力らしい。また、雪隠寺の雪宝和尚が便所で悟りを開いたとか。

雪隠には、白砂が敷かれています。壁は引きずり壁。壁をコテで凸凹させて壁の表面面積をふやすことで、漆喰のもつ殺菌作用や消臭効果をあげます。

入口の扉の下に石があり、こちらの石は「戸下石」

雪隠の中に入って、手前の細長い石が「前石」
奥の細長い石が「足掛石」

奥の上の丸い石が「小用返し」
「小用返し」の細長い石を挟んで反対側にある石を「裏返し石」といいます。5つの役石があるようです。

写真に撮ってないですが、「小用返し」の右手に「塵穴」がありました。
本来その塵穴には、触杖(そくじょう)という長い笏のような形をした杉製の板が刺します。この触杖で下の白砂をかぶせて、直したようです。

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