なぜ、クリスマスをお祝いするのか。キリストの生誕祭と言われていますが、キリストの生まれた日は誰も知りません。
クリスマスと季節を考えてみましょう。クリスマスは雪深い真っ白な銀世界の季節。そして冬至のころですから、日が一番短い季節。寒い地域に住む人達にとっては、厳しい季節です。
その中で、生まれた日はわからないけれどキリストの生誕祭を開く本当の意味は、生誕という未来あるお祝いをすることで、明るい兆しを待つという意味があります。明るい兆しを季節で考えると「春を楽しみに待つ」という意味が、クリスマスにはあるのです。
クリスマスツリーを飾るのもそのためです。真っ白な銀世界の中に、緑色のツリーを飾ることによってもみの木の緑の生命力を見つめ、春が家の中に訪れてくることを願うという意味です。
日本では、この頃は冬至の季節。冬至は、日が一番短くなり「一陽来復」を願う季節。太陽の強さを復活させることを願うのです。冬至とクリスマスは繋がっている。そのことがわかれば、茶道の道具組みも奥深いものになると思います。
素敵な絵本の紹介。