通年 掛軸

花薬欄(かやくらん)

『碧巌録』の一節。

「挙す、僧雲門に問う

如何なるか是れ、清浄法身

門云く、花薬欄」

清浄な悟りの本体とはどんなものであるか。

それは、花薬欄である。

どんな花もいい。

たとえ牡丹や芍薬でなくても、小さな名もない雑草であったとしても、色々な花が咲き乱れているのはいい。

目の前に美しい花が咲いている。

じっくり見なさい。

それぞれの花が色を誇るでもなく、競うこともなく、ありのままの姿でいる。これ以上の清浄法身はない。

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