「いろは」歌のひとつである「あめつち」の歌です。「あめつち」は「天地」のことです。茶道においてこの「あめつち」の歌は、様々な解釈の仕方があると思います。
「あめつち」の歌
平安時代に仮名48文字で作らた歌です。今でいう「あいうえお」の書き出しの部分が題名になっています。
「天地 星空 山川 峰谷
雲霧 室苔 人犬 上末
硫黄 猿 生ふせよ
榎の枝を 慣れ居て」
「あめ つち ほし そら
やま かわ みね たに
くも きり むろ こけ
ひと いぬ うへ すゑ
ゆわ さる おふ せよ
えの えを なれ ゐて」
みなさんなら、この色紙どんな風に使いますか。茶道の楽しみは想像力につきます。
● 「あいうえお」の書き出しということで、初風炉の寄り付きに使います。
● 「天と地」で太陽と土の恵みで抹茶そのものを表現しています。炉開きの寄り付きに使います。
● 「いろは」歌ということで、わらべ歌として掛けます。11月の七五三で使います。
● 「天地」ととらえ、茶室の森羅万象としてとらえます。通年使うことができます。
● 「雨降って地固まる」こんなのはいかがでしょうか。
まだまだ、想像はつきません。30分のお点前の中で、想像は無限に広がっていきます。
いろは歌の色々「あめつち」