「十日夜(とおかんや)」をご存知ですか。「十日夜」というのは「三の月」十五夜、十三夜の後の月です。旧暦10月10日にあたります。
「十日夜」とは、稲の刈り上げ祝いであり、収穫祝いでありますが、一番は稲刈りが終わった後の田の神が山に帰るのを見送る日であります。
地方によってそれぞれですが、茗荷のからを芯に入れて、藁を束ねて作った藁でっぽう(つと)を持ち、歌を歌いながら田んぼの地面を叩いて回ります。
(十日夜の歌の一例)
とおかんや、とおかんや
とおかんやはいいもんだ
あさそばきりにひるだんご
よーもちくっちゃはらだいこ
ぽーんぽんとなるように
このうちはんじょうするように
もひとつおまけによいしょ
地面を歌いながら叩く理由は、来年の田植えに向けて田んぼの土を励ますため、土の中で悪さをするもぐらを退治するためなどと言われています。
地方には、まだまだ知らない行事がたくさんあります。
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