我が家に一度見たら忘れられない水指があります。
水月焼の蟹の水指。
愛媛県道後温泉のお土産として作られ始めた焼物です。初代は好川恒方。二代は奥様の恒悦。お弟子さんが一人いたようですが、その方がなくなり、2012年閉窯になっています。
道後温泉の近くにたくさんいる天神蟹をモチーフに作られています。絵と彫刻、焼物の三位一体のものを作りたいと努力した作陶。
四国の陶器の多くは平賀源内の指導から始まっているとのこと。三谷林叟(1749~1845)が平賀源内の甥である堺屋源吾に学び、高松藩のお庭焼として屋島焼(八島焼)を開いて、楽焼、交趾風の焼き物を作りはじめました。今では閉窯ですが、昭和初期まで活躍していた窯です。愛媛、香川、瀬戸内の陶芸は林叟の流れを組んでいると言われています。この水月焼もこの流れの楽焼だろうなと思われます。
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