6月

あいの風(あゆの風)

春に吹く、梅の便りの風を「東風(こち)」と言いますが、4月~8月ころ、東風を夏に使うと「あいのかぜ・あゆのかぜ」と読む。主として日本海の沿岸部で吹く、海風のことです。春の東風(こち)は、穏やかな風をイメージしますが、夏の東風(あいのかぜ)は、日本海に吹く風、荒々しい風です。その風が吹くことで、陸に豊漁をもたらすそうです。能登地域では、東風(あいのかぜ)に乗って祭りの日には神様がやってくると言われていておめでたい風とも言われているそうです。何とも風情のある言葉です。

万葉集には、東風(あゆのかぜ)を詠んだ歌が4つあります。

東風(あゆのかぜ) いたく吹くらし 奈呉(なご)の海人(あま)の 釣りする小舟(をぶね) 漕ぎ隠る見ゆ  大伴家持
 「あゆの風がひどく吹いているらしい。奈呉(なご)の海人たちの釣りする船が波間に見え隠れしているよ。」奈呉の海とは、現在の富山県新湊の海のことです。

英遠(あを)の浦に 寄する白波いや増しに
立ちし寄せ来(く) 東風(あゆ)をいたみかも 大伴家持
「英遠(あを)の浦に打ち寄せる白波、この白波はあとからあとから押し寄せてくる。東風(あゆのかぜ)が激しいからであろうか。」英遠(あを)の浦とは、富山県氷見市の北端、阿尾(あを)の海岸のことです。

東風(あゆ)をいたみ 奈呉(なご)の浦に 寄する波 いや千重(ちへ)しきに 恋ひわたるかも 大伴家持
「あゆの風が激しく吹いて 奈呉の浦辺に押し寄せる波。その波のようにあなたのことをしきりに恋しく思い続けています」

朝(あさ)東風(こち)に ゐで越す波の 外目にも 逢はぬものゆゑ 瀧もとどろに 作者不明                  「朝に東から吹いてくる風で波が立った。水が堰を超える波ように、人の恋の噂が滝のようにとどろいている。」ゐでとは、井堤のこと。水を塞き止める堤防のこと。

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