風炉の季節 柄杓

柄杓を構える

お点前の最初の構えである「柄杓を構える(鏡に持つ)」には意味があると言われています。
柄杓の長さは、利休の脇差の長さに作られたのが始まりと言われています。武士であろうと、茶室には刀は持ち込めない時代です。刀は腰からはずし、刀掛けに置いて、すべての人が頭を下げてにじり口から茶室に入りました。お点前を始める時に、脇差代わりの柄杓を鏡にもつことで点前を始める意思表示をしている所作とのことです。時代劇で、刀を構えた時につかの部分をカチッと鳴らしていざ!という雰囲気なのかな、と思っております。


柄杓を構える。点前の最初の一歩は、きちっとした動作ではじめたいものです。
(蓋置は別扱いではありません。)
〇柄杓を左手で構えます。柄杓の柄の構える場所は、体の真ん中ではなく左太ももです。左太ももからげんこつ一つ分離したところぐらいに構えるとよいです。
〇蓋置を右手で取り、釜敷の左に置きます。蓋置に絵柄がある場合は、柄杓の柄(え)の下に模様がくるようにします。蓋置は釜敷から3分の1から半分くらい出る位置に置きます。一番大切なのは、柄杓を構えている左手です。構えている柄杓が動いていないように見えることが大切です。そのためには、蓋置を置く時に左手を自分の体の方に引きつけます。これは、柄杓を前に出してしまい、風炉の灰にしずくなどを垂らしてしまったら大変なためです。構える動作の時はすべて同じです。
〇柄杓の合を左に倒します。左手の親指は節のすぐ下にあります。
〇柄杓が真横になってから、左手の親指を節を越えるために左に動かします。節ギリギリに越えることが大切です。柄杓の節より上は、できるたけ持たない方が良いためです。
〇柄杓の柄を右手で上から持ち替えて、蓋置に置きます。柄杓の柄の先は、左膝の角になるように置きます。

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