風炉の季節 8月 水指

風炉の流し点て

 夏のお点前には、様々な演出が施されていることがあります。「絞り茶巾・洗い茶巾・千鳥茶巾」などの変わり茶巾。棚をやめて水指がどんどん大きくなっていき、それに合わせて水指の蓋の形が変わります。「盆蓋・蝶番・割蓋など」です。蓋が大きくなることで、蓋の上に棗・柄杓と蓋置・ふくさで金魚や蝉などを飾ることもできます。そして、夏の大きな演出は「流し点て」です。点前畳を越えて、正客の所に水指を出してしまいます。

〇釜は勝手付から15目のところに置きつけます。
〇水指は正客の位置に置きつけます。
〇茶碗と棗は、釜から斜めに置きつけます。(これが流し点ての由来です。)
〇風炉の点前は、体を釜にまっすぐで点てますが、流し点ての場合のみ水指にまっすぐ座りますので、建水は炉の時のように斜めで建水を上げた位置に置きつけます。

〇蓋置を釜の前に置きたいので、柄杓は引かずに茶碗と棗を清めるところから点前が始まります。
〇柄杓を釜に預ける時は、少し体勢が難しいので、すべて結び柄杓で置きます。
〇水指の蓋は、風炉先屏風の枠に立てかけて置くことが多いです。

この点前は何よりも、水指の蓋を開けた時や水を柄杓ですくう時が涼しく感じられ心地よい点前です。何気ないことかもしれませんが、茶席で味わうと自然と柄杓が水指の中に入った瞬間に「いいですね」と声が上がることが多いです。

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