この季節に我が家で群生する「ノコギリソウ」です。葉っぱがギザギザでのこぎりの刃のように見えることからこの名前があります。我が家のノコギリソウは赤色の花が付きますが、白色の花もあります。
薬草としても有名で、ギリシアのトロイ戦争の時に、葉っぱをすり潰して調合して止血・鎮痛剤にしたという話が伝わっているようです。また、葉っぱを乾燥させて消化吸収を助ける生薬のお茶として中国でも伝わっています。日本では、一番古い薬草辞典に「女止(めと)」として名前が載っています。「女止(めと)」と呼ばれていたことと、止血と鎮痛作用があることから女性のための薬草でした。「ノコギリソウ」は「ヤロウ(英国名yarrow)」とも呼ばれていて、薬草茶として飲む時は「Yarrow Tea」と名付けられています。
これらのことから、花言葉は「戦い」「勇敢」とつけられて、その後別の花言葉として「治癒」「真心をもって」とつけられました。このHPは100年後も茶道が残っていくようにと願って始めたものですが、今の世界情勢を反映するにはぴったりの花なんだなと改めて感じます。
デンマークでは、ノコギリソウは魔除けとしての役割りもあるようで、デンマーク刺繍の絵柄になったり、魔除けとして結婚式のブーケになったりします。
我が家でも「Yarrow Tea」作ってみました。そのままで飲むより、紅茶と混ぜて飲んだりする方がいいかもしれません。
|
|