7月 水指

葉蓋点前

7月に入ると葉蓋の点前です。水指の蓋の代わりに「梶」や「里芋」「蕗」の葉をのせて運び出しする点前です。裏千家11代玄々斎が七夕の趣向で末広籠(唐人笠籠)の受筒を使い、梶の葉をのせて運び出しをした点前です。酷暑の茶事の折、蹲の水の涼を保つために葉がのせてあったのを見て、茶室にも取り入れたと聞いています。
「梶」の葉を使うのは、昔は梶の葉が七夕の短冊代わりとして使われていたからです。「梶」の葉に願い事を書いて、川に流したりしました。「梶」の葉は墨をはじくことなく、きちんと願い事が書けます。

梶の葉以外では、里芋の葉を使います。「里芋」の葉は、七夕の短冊を書く時に里芋の葉の朝露を硯に入れて墨をすると願い事が叶うといわれていたからです。この二つの葉が手に入らないときは、「蕗」の葉などを代用して使います。使い捨ての葉蓋なので、両手で葉を取り上げてこぼしに持っていき、左右と折りたたんで、上を半分に折り、茎を下から折りたたみ葉に刺して、こぼしに捨ててしまいます。水指の蓋がなくなりますので、仕舞いの時は、自分の扇子を持ちだして、8割ほど広げて水指の蓋代わりに置きます。このために、かわいい季節の扇子を持っていたいものです。

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