真の茶杓ー無節・象牙
行の茶杓ー止節(元節)
草の茶杓ー中節・竹以外で作られた茶杓
茶杓の始まりは、中国から象牙で伝わりました。抹茶は薬として伝わり、茶杓は薬をすくう茶匙として伝わったので、乳鉢でするための球がついた芋茶杓もありました。日本では、象牙がなかったので、象牙に似せて作った竹の無節が始まりです。竹で作ったので、象牙にはない節があります。節を残して景色としたのが武野紹鴎・千利休のころです。基本は、草の茶杓を用いますが、お許しものなどの時は象牙や真の茶杓を使います。(行の茶杓は、私たちの流儀は草と同じ扱いです)
真の茶杓は、七寸の長さ。
行、草の茶杓は、六寸五分の長さ。
畳1目分だけ真の茶杓は長く作られています。この五分の違い。ちょっとの差のようですが、茶杓の重心が変わりますので、茶入にのせるのが難しいです。象牙の茶杓も、櫂先の広さや厚みなどで重心が変わりますので、茶入にのせるの難しいものです。
|
合わせて読みたい