通年 柄杓

柄杓の炉と風炉の違い

 
 炉と風炉の柄杓の見分け方は、3か所あります。合の大きさ・柄の切り止め・ハネの3か所です。
 「どちらが風炉の柄杓でしょうか。」夏にお弟子さんに問うてみたら、「暑いからたくさん抹茶を飲みたいので、合が大きい方が風炉の柄杓ですか。」との答えが返ってきました。「抹茶はビールではないですからね。」
 昔は釜ごとに柄杓を変えていたので種類が多かったですが、今では大小が基本です。
 1つ目の見分け方は、合の大きさです。風炉の釜は小さいので、合も小さいほうが風炉の柄杓です。
 
 2つ目の見分け方は、柄杓の柄の切り止めです。柄杓の柄には、表裏で竹の皮と実の部分があります。実がそげている方が夏です。百人一首「風そよぐならの小川の夕暮れは みそぎぞ夏のしるしなりけり」この和歌の「みそぎぞ夏(実がそげているのが夏)」で覚えました。風炉の柄杓は、釜に上向きで掛けると皮が長くて姿が良いです。炉の柄杓は皮がそげているので、釜に伏せて置くと畳付きが良いです。

 3つ目の見分け方は、柄杓の合からついている柄の角度であるハネです。ハネが低い方が風炉です。ハネが高い方が炉です。これは炉と風炉で釜の高さが違うので、使い勝手が良いように工夫されています。茶道の道具は、一つ一つが職人の思いがこもっていて知れば知るほど納得させられます。

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