5月 7月 水指

釣瓶(つるべ)の水指

蒸し暑いこの季節。「釣瓶(つるべ)」の水指を濡らして使うと涼しさが伝わる一服となります。「つるべ」とは、井戸水をくむために、縄の先につけておろす桶のことです。
武野紹鴎が井戸の水を汲み上げそのまま水屋に置いたものが茶道で使われる始めとされ、それを千利休が見立てて蓋をつけて茶室の水指にしたものです。このことから、我が流儀では、初風炉の点前につるべの水指が置かれ、土風炉と共に使われます。

つるべは、お点前ごとにしっかりと濡らして、きちんと拭きあげてから畳に置きつけます。30分のお点前で水指が乾いていく様を楽しみます。

また、つるべは炉の点前でも使うことができます。名水が手に入ったときなどに、熨斗をかけて一つ置きにして使います。釜に近い方の蓋を開けますので、炉と風炉では、水指の蓋が開くのが左右変わります。

「朝顔」の色紙。「朝顔につるべとられてもらい水」加賀千代女の俳句。

つるべの水指は柄杓と蓋置を飾り残すことができます。つるべの水指が濡れていることと蓋の上に飾ることから、軽くて水分を吸収する竹の蓋置が良しとされています。


釣瓶の蓋の開け方を解説します。
〇右手で左の蓋の奥を少し手前に押します。
〇左の蓋の手前真ん中を右手で引き出します。
〇左右と左の蓋の角を取ります。
〇両手ですべらせながら左の蓋を引き抜きます。
〇両手で右側の蓋に重ねて、すべらせてしまっていきます。
〇両手から蓋の真ん中を右手で持ち、少しだけ手がかりを残します。

釣瓶の蓋の閉め方を解説します。


〇少しだけ残していおいた手がかりの部分を、右手で蓋の真ん中を持ち少し引きます。
〇左右と蓋の角をを取ります。
〇両手ですべらせながら、蓋を引き抜きます。
〇両手で蓋を左にのせて、すべらせてしまっていきます。
〇両手から蓋の真ん中を右手で持ち、最後まで蓋をしめます。

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