「水指を頂点に三角形に置いてください。」と教えています。「これくらいの三角形ですか?」「ちょっと広いですね。」スッと置きつけることができたらいいですね。
水指を頂点に、茶碗と茶器の間はだいたい5目くらいです。茶杓が水指や棚にかからないことが大切です。この置き合わせのことを「三光に置き合わせる」といいます。茶器は、右手で持ち客付の方に置き合わせます。懐石のご飯と汁と向付の置き合わせのことも、同じく「三光に置き合わせる」といいます。
茶碗と茶器を運び出す時も気を付けることがあります。茶碗と茶器どちらが大切かというと、抹茶が入っている茶器の方が大切なものです。大切な茶器の方を茶器の蓋ぶんくらい上にして持ち出します。持った両手の脇の下には、卵一個を軽く挟んでいるくらいのゆったりさで持ち出します。
茶器の持ち方は3種類です。茶器は横持ちで茶器の真横から持ちます。
棗は三日月持ちです。棗と右手の平の間(親指と人さし指の間)に三日月の隙間ができるように持ちます。
平棗は上から持ちます。平棗は大きいですし、蓋に厚みもある時も多いので、棗の上から手をしっかりかぶせて持ちます。