橘とはミカンのこと。古称と言ったらいいでしょうか。現在でも柑橘の感じが当てはめられています。

文様となると、橘の実の部分と葉っぱが描かれます。
橘はたくさん実がなることから子宝に恵まれるということもあり、女性の着物の柄に描かれます。
また、天皇ともゆかりのある木で京都御所の入口の右に桜、左に橘の木が植えられています。このことから、お雛様の七段飾りには桜と橘の木が飾られます。


そして、不思議なことに橘の木は実と花が同時についています。実際にはあり得ない光景ですが、それだけ霊力のある木であることを象徴しているようです。
そしてもう一つ。
茶道を習っている私達は橘の家紋と似ている茶の実の家紋を覚えておいていいのではないでしょうか。


「橘浴衣」
「橘帯」
「茶の実 手拭い」