2月28日は利休忌。旧暦3月28日までに各流派で利休忌が行われます。
我が流派では、利休様に供茶を差し上げてから、同じ茶で拝服します。その後、五事一行という七事式を行い、埋み豆腐を頂いて終了となります。
我が家の利休像と三具足は、裏千家の先生から頂いたものです。有り難く使わせていただいています。
三具足とは、燭台と香炉と花入の仏具です。花入には、菜の花が手に入れば飾ります。菜の花は、利休様が亡くなった時に、庭一面に咲いていたという逸話が残っています。果物、和菓子、御仏前などのお供物は、利休様に差し上げるので、利休の掛軸に正面になるように荘ります。花はお参りしてくれた方に正面になるように荘ります。
和菓子は、基本的には「利休饅頭」です。
「利久」の焼き印は利休様が好まれたものであろうという饅頭のことです。「利休」と直接焼き印をつけるのはおこがましいということで「利久」という焼印になっています。
最後に頂くのが、「埋み豆腐」です。
ご飯に豆腐の味噌汁をかけて頂くものです。利休忌は準備などが忙しいため、簡単なご飯にしていただきます。
三具足がない場合の飾り方も教えてもらいました。
丸卓の地板に花を荘り、天板に香炉を荘ります。これは、丸卓が昔は香炉台だったため、このように床荘りとして代用ができるためです。
利休忌の装いは無地の着物に黒の喪の帯。帯揚げと帯留めは黒、白、グレーなどでまとめます。百回忌以上経っているので、着物の色は華やかな色目でも構いません。
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