「旧◯◯家」と呼ばれる茶室での茶会。素敵な言葉を教えていただいた。
「見越しの松」
席主の言葉で、「こちらの旧家は見越しの松が美しいですから、松の絵の茶碗を出しました。」とのこと。
「見越しの松」という言葉を知らない方も多いでしょう。見越しの松は、三橋美智也の歌の「お富さん」に出てくる言葉と教えていただいた。
「お富さん」 粋な黒塀 見越しの松に
仇な姿の 洗い髪
死んだ筈だよ お富さん
生きていたとは お釈迦さまでも
知らぬ仏の お富さん
エーサオー 玄治店(げんやだな)
外の粋な黒塀越しに見える庭の松のことを言います。いかにも旧家の立派な家であることがうかがえる言葉。