本日のお稽古のお軸。滝を登る鯉です。
そして、茶器はこちら。橘の螺鈿の金輪寺です。何で橘何だろうと思ったら、こいのぼり(甍の波)に答えがありました。茶杓銘は何にしましょうか。「たけくらべ」なんていかがでしゃうか。
「こいのぼり(甍の波)」
1.甍(いらか)の波と 雲の波
重なる波の 中空(なかぞら)を
橘(たちばな)かおる 朝風に
高く泳ぐや 鯉のぼり
2.開ける広き 其の口に
舟をも呑(の)まん 様(さま)見えて
ゆたかに振(ふる)う 尾鰭(おひれ)には
物に動ぜぬ 姿あり
3.百瀬(ももせ)の滝を 登りなば
忽(たちま)ち竜に なりぬべき
わが身に似よや 男子(おのこご)と
空に躍るや 鯉のぼり