通年 茶杓

帛紗・服紗・袱紗(ふくさ)の起源としまい方


 「帛紗(ふくさ)さばき」帛布・服紗・袱紗(ふくさ)とも書きます。茶道を始めたら、最初に覚える所作です。
 帛紗の起源は諸説あるようですが、「玉勝間の十三の巻」に『物のやわらかなる事を、ふ・く・さと云う』とあります。
 年を重ねた方の草にたたんだ帛紗はふっくらしています。左手にのせられた帛紗は、こんもりとしていて茶杓の重みで沈んだ時に拭くではなく、「清める」という所作だと感じます。
 帛紗の寸法は、定まりがなかったが、小田原陣の時に秀吉に従って旅立つ利休に、妻の宗恩が持たせた薬を包んだ帛紗の大きさが丁度良いということで、寸法が整えられていったと伝えられています。
参考文献「茶道 全集巻の十四」(創元社)


 帛紗の懐へのしまい方を解説します。
〇帛紗を少し手前に折り、帯からはずします。
〇右手の人差し指を帛紗の手前に入れ、左手で広げます。
外側に一度折ります。
〇左手を下げて、帛紗を横にして内側に折ります。
〇もう一度左手を下げて、帛紗を横にして内側に折ります。
〇帛紗の「わ」を奥にして懐に入れます。
(棚の上に茶器が二つのってしまっているのは、見なかったことにお願いします)

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