「虎渓三笑(こけいさんしょう)」は中国の故事から来た言葉です。
晋の慧遠(えおん)法師が廬山にいた時、訪ねてきた詩人の陶淵明、道士の陸修静を送りながら、話に夢中になって、日頃渡るのを避けていた虎渓という川に渡した橋を過ぎてしまい、三人で大笑いしたという故事です。
群馬県の冠稲荷神社本殿の西壁面に「虎渓三笑」があります。

茶道では、橋の上に三人の仙人のような男性がいる香合を茶会で拝見したことがあります。
この故事から、あることに夢中になりすぎて、他のことを忘れてしまうことの例えとなっています。茶道に夢中。最高の香合に出会えたのだなと思っています。
「虎渓三笑 茶杓」