猿猴捉月(えんこうそくげつ)の茶碗。
こちらは、南禅寺の長谷川等伯の襖絵を参考に描かれている茶碗です。
猿猴とは、猿のこと。猿が月を捉えようとしている図柄です。上ではなく、下に手を伸ばしているのは水に映った月を取ろうとしているからです。細い枝に捕まっている猿は、その内枝が折れて水の中に落ちてしまうことでしょう。「身の程知らずはいずれその身を滅ぼしてしまう」という意味です。強いメッセージの図柄ですが、その猿猴はホワホワしていてとても可愛い。小猿が月と遊んでいるように感じます。
お月見の季節、一度はこの茶碗で一服したいです。
掛軸「月五猿赤富士図」久我直哉筆 尺三 化粧箱
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