風炉の季節

風炉の七歪

「風炉の七歪」という言葉があります。流派によって七つは色々のようですが、風炉の置き方などを少し歪ませたり、捻ったりする置き方のことです。

これは、風炉点前は真っ直ぐ前を向いて点てる点前ですので、置き合わせを少し歪ませることによって、風の流れを良くしたり置き合わせに四角四面ではない遊びか作っているのかなと考えています。

流儀によって、七つは少しづつ違うようですが、私達の流儀で伝わっている七つを書いておきます。

一、風炉は客付の方に少し捻り、釜は勝手付の方に少し捻る

一、五徳は少し右によせて、一つ爪を勝手付に少し捻る

一、釜は少し前下がりにする

一、前土器は少し勝手付によせる

一、灰は左右前後に高低をつける。前を低く、左の末の方を右より長くする。

一、柄杓は少し右にふってのせる

一、左膝をやや下げて開き気味で点前する

ほんの少しの心遣いが、お点前を豊かにすると思います。

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