桜満開の季節。
桜にまつわる絵柄があります。
「桜と幕」の絵柄の茶碗。この茶碗の絵柄は「醍醐の桜」です。
「醍醐の桜」とは、豊臣秀吉が晩年に旧暦3月に開いた京都伏見の醍醐寺三宝院裏手の山麓で開いた花見のことです。幕を張り花見をしながら茶会や歌会が催されて、三宝院にはいまでもその和歌が残されています。この花見の5か月後に、秀吉は没しています。
秀吉の茶会として伝えられているのは、「醍醐の花見」と「北野大茶会」です。「北野大茶会」は、九州平定後旧暦10月に、京都北野天満宮境内の中で催された野点の茶会です。こちらは、開催の翌日に九州で一揆が起こり、一日で中止となっています。
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