寒い時に咲く梅は不老長寿を意味しています。そして、花びらが五弁あることから、福・禄・寿・喜・財の五福を表してると言い伝えられています。
奈良時代の頃の花見と言ったら、桜より梅をさしていました。そんな古来から親しまれていた梅には、たくさんの文様があります。
茶道で一番有名なものは利休梅です。利休所持の棗の仕服に使われていたことから有名な文様。五つの花弁の丸が真ん中の丸と線で繋がっています。
梅鉢は、中心の円のまわりに大きめの円を5つ並べて梅の花を表したものです。利休梅は花弁が中心と線で繋がっていますが、梅鉢は繋がっていません。
捻り梅は、中心の円があり、花弁が捻れた形になっている文様で、中心の円がないものを重ね梅といいます。
八重梅と八重梅の裏梅です。八重の梅の花を表からと裏から見て文様にしたもの。
槍梅は、立梅ともいい、梅の枝を槍のようにまっすぐ立てて並べたもの。
枝梅は、梅の枝を散らした文様
梅丸は、梅の花を丸い形にしたもの。
梅形小梅文は、梅の形の中にさらに小さな梅を散らしたもの。着物の柄で見たことがあります。
梅鶴文は、おめでたい柄を2つ重ねることで縁起の良い文様です。家紋にもなっています。
梅には、様々な文様があります。いかに日本人に愛されてきた花かが伺えます。
着物の柄などで他にも素敵な言葉があります。
氷梅文様は、氷の割れ目のように氷裂文の間に梅の花を散らしたもの。氷と花の組み合わせは梅の花しかないでしょうね。
梅格子文様は、梅の枝を格子状にしたものです。
|
|