通年 1月 2月

梅の文様

寒い時に咲く梅は不老長寿を意味しています。そして、花びらが五弁あることから、福・禄・寿・喜・財の五福を表してると言い伝えられています。
奈良時代の頃の花見と言ったら、桜より梅をさしていました。そんな古来から親しまれていた梅には、たくさんの文様があります。

茶道で一番有名なものは利休梅です。利休所持の棗の仕服に使われていたことから有名な文様。五つの花弁の丸が真ん中の丸と線で繋がっています。

梅鉢は、中心の円のまわりに大きめの円を5つ並べて梅の花を表したものです。利休梅は花弁が中心と線で繋がっていますが、梅鉢は繋がっていません。

捻り梅は、中心の円があり、花弁が捻れた形になっている文様で、中心の円がないものを重ね梅といいます。

八重梅と八重梅の裏梅です。八重の梅の花を表からと裏から見て文様にしたもの。

槍梅は、立梅ともいい、梅の枝を槍のようにまっすぐ立てて並べたもの。

枝梅は、梅の枝を散らした文様

梅丸は、梅の花を丸い形にしたもの。

梅形小梅文は、梅の形の中にさらに小さな梅を散らしたもの。着物の柄で見たことがあります。

梅鶴文は、おめでたい柄を2つ重ねることで縁起の良い文様です。家紋にもなっています。

梅には、様々な文様があります。いかに日本人に愛されてきた花かが伺えます。

着物の柄などで他にも素敵な言葉があります。

氷梅文様は、氷の割れ目のように氷裂文の間に梅の花を散らしたもの。氷と花の組み合わせは梅の花しかないでしょうね。

梅格子文様は、梅の枝を格子状にしたものです。

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