年末になると一度は見かける軸
一年の無事に終えられることを喜びあい、年の瀬を迎える。この軸を出さないと一年が終わらないという教室も多いことでしょう。
もちろん、この意味でも良いのですが禅語としてはもう少し深い意味があると教えてもらいました。
無事の後には「無事是貴人」と続きます。
「無事」とは、「病気や事故のないこと」という意味の他に「変わりのないこと」という意味もあります。「平穏無事」という言葉です。「平穏であること、そのままであることが貴人である」という意味です。
どんな境遇にあっても、変わらぬそのままであることが貴人なのです。という意味が込められているんですというお話を聞きました。
コロナ渦の中、2か月だけお稽古を休んですぐにお稽古を再開した80才の母である先生の顔が浮かびました。変わらぬ強さをいつの間にか教えてもらっていました。
【茶道具・色紙・短冊 】書・短冊 「無事」、 大徳寺 三玄院 長谷川寛州 直筆
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