奈良市内の「漢國(かんごう)神社」内に「林(りん)神社」がある。
この「林神社」は日本唯一の饅頭の神様がいる神社らしい。


こちらの林神社の神主は、龍山徳見について中国からやってきた林浄因でありました。林浄因が、点心であった肉饅頭の中身の肉餡を砂糖を加えて煮た小豆に変えて甘い饅頭を考案しました。この饅頭が評判となり天皇へ献上もされました。そして、林浄因神主そのものが林浄因命として祀られ「我が国の饅頭の祖」と呼ばれるようになりました。
境内には「饅頭塚」があり、林浄因が結婚の時に子孫繁栄を願って紅白饅頭を埋めて、その上に石を置いたと伝えられえています。

毎年、4月19日には「饅頭祭り」が開催され、全国の和菓子が奉納されているようです。
司馬遼太郎の短編小説「饅頭屋伝来記」にも林浄因のことが書かれていて、『大変なものをもたらした男ではある。我々は甘いものといえば、木の果しか知らなかったが、この男は、(中略)大きく言えば、日本の食物の歴史に一つの革命をあたえたわけだ』とある。
林浄因の末裔は代々饅頭屋となり、奈良から京、そして江戸へと店を続けていきました。この店が日本最古の饅頭屋「塩瀬総本家」であります。京都に移った時代から「塩瀬」を名乗ったようです。
饅頭の「塩瀬総本家」とふくさの「塩瀬ふくさ」が親戚とは。知らないことでありました。
また、林浄因の子孫で京の茶人であった饅頭屋宗味は千利休の孫娘である則を娶り、饅頭屋の家業のかたわら、茶道のふくさの商いをして「塩瀬ふくさ」を作りました。
川柳子にこんなものがあるようです。
「服紗にもまんじゅうほどのうまみあり」
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