通年 11月 茶入・棗・茶器

大津袋の始まり

丹後ちりめんのしぼの肌触りが心地よい大津袋です。利休の妻宗恩が、大津の米屋が京に運んだ米袋を見て考案したと伝えられる袋です。
この大津袋は、棗を茶入として使うときに仕覆の代わりに使われます。棗は無地を使うのが基本です。小棗、中棗、大棗によって袋の扱い方が違ってきます。
小棗を開く時は、手のひらの上ですべてほどきます。
中棗を開く時は、一つの結びは畳の上で一つは手のひらの上でほどきます。
大棗を開く時は、畳の上ですべてほどきます。
茶道の道具というのは、茶道の中だけで作られてきたものばかりでなく、様々なところから茶道に取り入れて作られたお道具も数多くあります。いかに昔の方々が感性に優れ、洒落ていたかがうかがえます。

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