何とも真ん丸で福福しい大国主命。この軸の文字はこちらです。
躬(み)に「瑞之八坂瓊(みづのやさか)」に被(お)いて寂然(しずか)に長く隠れましき天日隅宮(あまのひすみのみや=出雲大社)
自分は、「瑞之八坂瓊」という白い装束に「瓊」というメノウ(瑪瑙)の赤い珠を持って、静かに長い間出雲大社に隠れることとしました、ということが書いてあります。
古事記に伝わる大国主命の国譲りの場面が書いてあるのです。古事記とは何とも理不尽だなぁ、と思うことが多いです。
大国主命が国を造り上げると、天照大神がその息子に国を譲って欲しいと大国主命に頼みます。天照大神の欲張りさにびっくりしますが、やっと造り上げた国を大国主命は譲ることに決めます。その代わりに出雲に大きなお社を建ててもらいその社には千木という✕(ばってん)の屋根をつけてもらい静かに過ごせるようにしてもらったという神話です。
静かにお眠りください、と手を合わせてきました。