江戸初期の茶人、小堀遠州が指導した七つの窯元です。綺麗さびを目指した茶人なので、無地ですっきりとした釉薬のものが多いです。
奈良の「赤膚焼」 土に鉄分が含まれているため、高台の部分の土が少し赤いのが特徴です。赤膚焼と呼ばれるのも、この土色からです。
京都の「朝日焼」 宇治の朝日山の麓に窯を築いていることから朝日焼きと呼ばれます。宇治の土にこだわり作成しています。土に鉄分が含まれているため、ピンク色やグレーの斑点模様が出ることがあります。これらを鹿の背中の模様のようなので鹿背(かせ)と言います。
福岡の「上野焼(あがのやき)」 陶器でありながら薄さにこだわり、すっきりとした仕上がりのものが多いです。上野焼の釉薬はたくさんありますが、代表的なのが二つ。一つは、酸化銅を使った緑青釉で鮮やかなコバルトブルーの青色です。二つ目は、鉄釉を使った陶磁器は落ち着いた赤茶色です。
福岡の「高取焼」 高取焼は時代によって、様々なものがありますが、基本的には軽くて洒落た釉薬の焼き物です。
滋賀の「膳所焼」
轆轤目が強く、黒味を帯びた鉄釉が特徴で、とても軽い陶器です。軽さは高取焼と似ていますが、膳所焼の方が、素朴で黒味がかかっているように感じます。
静岡の「志戸呂焼(しどろやき)」 赤みのある土に、黄色と黒色の釉薬をかけているのが特徴です。
大阪の「古曽部焼(こそべやき)」 各地の作風(高取、唐津、高麗、南京、三島、高麗)を模した陶器が多いです。
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