岐阜県長良川の名物である鵜飼です。5月11日、鮎が解禁になると鵜飼が行われ、夜の鵜飼はとても幻想的です。
鵜匠は一度に12羽の鵜を使い、鵜縄を巧みにさばいて縄を引いて舟に手繰り寄せた鵜に呑んだ鮎を吐かせます。鵜がかわいそう、と言われる方もいるそうですが、鵜縄は締め付けすぎないで鵜の首に巻かれています。鵜は喉元を通り過ぎない大きな鮎だけを吐きだして、小魚は喉を通っていくそうなので、鮎漁をしながらお腹が空いていることはないそうです。鵜は1時間に60匹ほどの魚を飲み込む能力があるそうです。
鵜匠は浦島太郎の様な服装をしています。基本、着物を着ているのですが、松明の火の粉が胸元から入らないように前掛けをしています。髪の毛も松明で燃えないように風折烏帽子をかぶっています。腰簑は鵜が舟の中を出たり入ったりするので、防水のためにつけています。半分だけの草鞋は舟の中ではつま先だけで歩くので滑り止めの役割をしているそうです。伝統的な衣装にも、それぞれに意味があることを教えていただきました。
この季節になると、茶室では「若鮎」という茶菓子をいただきたくなります。鮎の形をしたどら焼きのような皮の中に求肥が包まれています。
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