10月

猿田彦

祭りの時に、天狗のような面をつけて高下駄をはいて鉾を持ち、先頭を歩く者がいる。これは天狗ではなく「猿田彦」という。

猿田彦

猿田彦は天狗ではなく、神様です。天狗が日本に伝わる神話は7世紀ころ。猿田彦神話はもっと昔に伝わっているので、天狗の容姿は猿田彦から伝わっていると言ってもいい。

「猿田彦」は「天孫降臨」の神話の中で、天孫の道案内をしたことから、祭りの中でも神様の道案内を勤めている。神様が降りてくるのは、猿田彦がもつ鉾を依代として降りてきます。

猿田彦と金棒引き

猿田彦の後に続いて鉾を持っているのが「金棒引き」あるいは「鉄杖」「金剛突き」です。女性が多く、鉾の先で地面を突きながら歩いています。これは、猿田彦のもつ鉾と同じで依代として神様を降臨させ、突くことで悪霊退散のまじないをしています。また、地霊を鎮めたり、逆に盛り上げたりするまじないでもあります。

余談ですが、私が好きな「猿田彦珈琲」珈琲名の由来は「猿田彦」という神様から取ったようです。「猿田彦」は祭りの最初にあらわれ、万事を最も良い方向へ導く存在であることから、縁起の良い名前としてつけられました、とのことです。なるほど。

「猿田彦珈琲」

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