1月 掛軸

萬歳(まんざい)

「萬歳」とは、新年の言祝ぎの話芸として全国で興り、現在の漫才の元となったものです。

扇子を持つ太夫(たゆう)と小鼓を持つ才蔵(さいぞう)の二人一組が基本です。二人でかけ合いをしながら祝い言葉を唱えて家々を回ります。農業が行えない冬場の貴重な稼ぎとして行われていました。玄関先で芸をする門付け(かどつけ)ではなくて、座敷などで披露されるものは三人以上から多いものは十人とかの萬歳もあったようです。衣装は時代によって変化していったようですが、この短冊は侍烏帽子に素襖(すおう)という単の着物に裁袴着(たっつけばかま)です。侍烏帽子と裁袴着は、動きやすい服装です。

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