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献上博多帯の模様の意味

献上博多帯の柄は、「子持ち縞」「独鈷」「花皿文様」からできています。両端から2番目の二つの「独鈷」は護身用の仏具で女性の守り刀の文様です。真ん中の一つの「花皿」は供養の花の入れ物の文様です。
そしてもう一つの線の文様「子持ち縞」これには大きな意味があります。太い縞を親、細い縞を子供と思ってください。左の一番端は太い縞の間に細い縞が二本入っています。これは親の間に子供が入っている文様です。親が子供を守っている様子を表しています。そして左から三番目は細い縞の間に太い縞が一本入っています。これは、子供の間に親が入っている文様です。
つまり、最初は太い縞の親が細い縞の子供を守っていますが、だんだんと細い縞の子供が太い縞の親を守っていく様子を柄に表しています。「献上博多帯」は必ずこの二種類の縞文様が入っているそうです。教えていただいたとき感動しました。帯ひとつにも隠れた意味があります。


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