夏になると楽しみなひと時。ふくさで金魚や蝉を作って飾ります。盆蓋などの大きな水指の時に飾り、涼しさを演出します。お薄点前のお遊びではありますが、ワクワクする時間です。
金魚を飾るのは、蓋上に柄杓と蓋置を飾らない時で水次の後に飾ります。金魚をほどくのは、建水を持ちだしてすぐにほどきます。
「金魚の作り方」
〇ふくさを腰からとり、右手でもち左手で3センチほど向こう側(外側)に折ります。
〇左手の親指を真ん中にして、半分に折ります。
〇半分に折った部分を、左手の親指を抜かずにグルっと後ろに回します。この親指の部分が金魚の頭になるので、小さめにします。グルっと回して親指の先から出た部分が金魚の尾になります。
〇金魚の頭と尾の部分を押さえておいて、ふくさの余った部分(右側)を右手で後ろから回して右手の親指のわの中に入れます。
〇最後にふくさを入れた部分を下にして、正客の方が頭になるように飾ります。
「金魚のくずし方」
〇金魚をとり、頭を左手で押さえてふくさを入れた先をほどきます。
〇右手で金魚の頭をとり、左手に打ち返します。
〇ふくさの一番上を右手でとります。
「蝉の作り方」
〇ふくさを腰からとり、右手でもち左手で3センチほど向こう側(外側)に折ります。
〇左手の親指を少し下にずらします。
〇右手のふくさの先を、左手とふくさの下の先の間を前からグルっと回します。
〇蝉の頭を右手でとり、頭を正客の方に向けて飾ります。
「蝉のくずし方」
〇右手で蝉の頭をとり、左手に打ち返します。
〇ふくさの一番上を右手でとります。