「式三献」とは、平安時代から続く酒宴の作法の一つで、最も儀礼的なものです。祝宴の際に、酒を勧めて乾杯することを三度繰り返す作法です。特に盛大な祝宴などでは三献では終わらずに献数を重ねることが多くなり、最初の「三献」を儀礼的なものとして、室町時代以降「式三献」というようになったと思われます。
このコロナ時代。本懐石はままならないが「式三献」の初釜なら開催できるのでは、とチャレンジしてみました。
寄付。蹲。炭手前。式三献。薄茶。この流れで2時間で終えることができました。できないと嘆くばかりでなく、できることを一歩づつ。茶道の魅力を伝えていきたいものです。
また、「三献の儀」と呼ばれるものがあります。三献の儀とは、出陣や祝言の際にお神酒をいただく時の作法です。三つの異なる盃で、お神酒をいただきます。祝言の「三三九度」のことをいう場合が多いです。