「真田紐」とは茶道具の桐箱についている平織りの紐のことをいいます。縦糸と横糸を使って機で織る世界最小の織物と言われています。通常の倍以上の本数の縦糸と横糸を圧縮して織るため、伸びにくく丈夫です。
「真田」とついているのは、長野県の真田家が作っていた紐という意味で刀の柄や甲冑に使われていたのが始まりです。茶道具の紐として使われるときは、表千家のお好みが黄色の真田紐で四方右掛けです。裏千家のお好みは薄茶色と緑萌黄色で四方左掛けです。武者小路千家のお好みは紺色と緑茶色で四方右掛けです。動画の桐箱は裏千家好みの真田紐で左側に掛けるところがありますので、四方左掛けということです。
四方左掛けの解説をします。
〇左側の上に紐を掛ける「わ」を置いて、準備を整えます。
〇下の紐を「わ」の上から下に通して斜め右上にします。
〇右の紐を「わ」の上から下に通し斜め右下にします。二つの真田紐が交差して対角線上になります。
〇紐を少し引っ張ってから蝶結びをして紐が平らになるようにします。
左つづら掛けの解説をします。この掛け方は数茶碗などの桐箱に多いです。
〇左側に紐を掛ける「わ」を置いて、準備を整えます。
〇右下の紐を「わ」の下から上に通し、上にします。
〇右上の紐を「わ」の上から下に通し、下にします。
〇上下の紐を少し引っ張ってから蝶結びをして、紐が平らになるようにします。
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