1月 和菓子

寒餅

寒稽古の後の「ぜんざい」。
武道を習っていた時には、必ず用意していましたが、なぜ「ぜんざい」を頂くのか。

「ぜんざい」は寒餅と小豆から作ります。
「寒餅」は、小寒から大寒の間についたお餅のことで、この時期についた餅は腐りにくいことから、干して保存食にしました。この寒餅を頂くと、粘り強く健康になると言われています。
「小豆」は「赤い豆」。赤色は、赤飯と同様魔よけとなります。寒い季節、風邪をよけるために頂きます。
寒稽古の後に「ぜんざい」を頂くことに意味があるのです。

そして、「お汁粉」のことを「ぜんざい(善哉)」と言うのはなぜなのか。

様々な言い伝えがあるようですが、出雲で伝わった「出雲ぜんざい」は、10月の神在祭で振る舞われていた「神在餅(じんざいもち)」が変換されて「ぜんざい」になったとあります。

京都で伝わった「善哉」は本来は二度繰り返して喜びの極地を表す仏教用語です。「善哉、善哉」は「よろしい、結構」という意味です。

逸話に、一休禅師に餅を入れた小豆汁を差し上げた時に喜んだ一休禅師が「善哉之汁」と言って称賛したことが「お汁粉」を「善哉(ぜんざい)」と呼ぶようになった始まりと言われています。

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